インタビュー
COBLIN株式会社
取締役社長
加藤 祐志 氏

ホテル・旅館・飲食店舗への新事業立上げ。来場対象者が絞られており直接的な商談に手応えあり
【事業概要】ラグ・絨毯のレンタル
展示会出展に関してのお立場と役割を教えてください。
会社の代表として、出展の決定からブース全体の構成、運営全般を統括しています。
この展示会に出展することを決める前に業務上でどんな課題を感じていましたか?
弊社はこれまで上質なラグ・絨毯の生産、卸売のほか一般消費者への販売を行ってきましたが、このほどホテル・旅館・飲食店舗を対象としたレンタル事業を展開することとなりました。
レンタルのメリットは、レンタル期間中は季節やインテリアの変更に応じてラグ・絨毯を選んで交換したり部屋ごとに変化を持たせるなどが可能なこと、交換のタイミングで定期的にメンテナンスを行った最良な状態のものが敷設できること、買取りと異なり経費処理が行えることなどが挙げられますが、これらを当社としては経験の無かった市場であるホテル・旅館・飲食業界にどのようにして訴えていくかという点が課題でした。
この展示会を知ったきっかけは?
展示会があること自体は以前から認識がありました。
東京オリンピックの開催を控え、インバウンドの増加に伴う需要もあるということも踏まえ事務局に資料を請求しました。
この展示会を知って出展申込をするまでに何か躊躇すること、障害となることはありましたか?
特にありませんでした。
申込(を決定)する際の最後の決め手は何でしたか?
やはり展示会来場者がホテル・旅館・飲食店舗など、当社が今後ターゲットとして狙った市場関係からが多く、また絞られているという点でした。
実際に出展してみてどうでしたか?(何が役にたっていますか?メリットは何でしたか?)
手織りのウールラグ・絨毯は丈夫であること、汚れに強いことなど、商品自体の価値をアピール出来たこともありますが、上質なラグのレンタルという新しいシステムに多くの方に興味を持って貰えたのではないかと思います。
会期中の訪問者数や商談件数は予想より多くなかったのですが、今後につながる商談も多くあったので良かったです。これまで他の展示会にも出展したことがありましたが、HCJは来場対象者が絞られているぶん直接的な商談に結び付くケースが多かったように感じます。
正直、我々もホテル・旅館・飲食店舗を対象としたラグ・絨毯のレンタル事業という新しいビジネスを開始して初めてのHCJへの出展であったため、どのような反響があるのか事前にわからない部分も多々あったのですが、結果的に得られたものはあったと感じています。
また、会期中に立ち寄られた方からも色々なご質問を頂きましたが、その中でも旅館関係の方からの反響が多くありました。比較的リピーターが多い旅館の場合、四季による彩りの変化などに対応できる=季節ごとに異なる色・柄をチョイスできる点、定期交換によるメンテナンスを当方にて行う点など、ゲストへのホスピタリティと演出面プラス、コストにおいて買取りには無いメリットをアピールできたのではないかと思います。
また、一部のグランピングを展開する企業にも事前にご案内をして会場にお越し頂くことが出来ましたが、良い反応がみられました。
以上のようなことから、今回初の出展でしたが新規事業の将来性と出展の手応えを感じています。
今後、この展示会に出展しようと考えている方へのメッセージをお聞かせください。
弊社の場合、この業界に新規参入するということで何も取っかかりが無い状態でのスタートでしたが、最初の立上げという点でこの展示会は有効に活用出来たのではないかと思っています。
周りを見渡すと、結構規模も大きく洗練されたデザインをされているブースが多かったのですが、当社では展示会専用の木製什器を自前で用意し、展示会のブースのサイズに合わせて都度組み上げるようにしています。展示会というものは小間代以外にも色々な経費がかかりますが、そのような工夫を行いながらセーブしています。