インタビュー

株式会社 海栄館

代表取締役社長

渡邉 玲緒 氏

ホテレスは新しい製品・サービスに出会う場所として活用しています。次回も是非来場したいと思います。

Q. 渡邉様にはオフィシャルバイヤーとして、事前アポイント制商談会に継続してご参加いただいております。商談会の成果などお聞かせください。

毎年必ず数社とはお付き合いを始めています。今年の2月の商談会でも、ITシステムを取り扱う会社さんと契約をしました。我々は旅館を複数運営しておりますので、とりあえず2つの施設で契約をして様子見をしている状況です。マーケティングしてみた結果が良ければ、すべての施設に入れることも検討しています。
会場内を周るだけでは小さいブースは埋もれがちですが、ブースの大きさに関係なく、良い製品・サービスを取り扱うお会社さんはいらっしゃいます。商談会のメリットは、そのようなお会社さんからもマンツーマンでじっくりご説明いただけることです。商談会は我々にとって毎年の恒例になっていますので、今後も継続して参加していきたいです。

Q. 本展示会はどのように活用いただいていますか?

ホテレスには、大体2名から5名ぐらいで来場しています。繁忙期が施設ごとに異なるので、その時の状況によってメンバーを変えています。会場では、目的のゾーン・ブースだけを見て回るというよりは、ふらっと一周して見るようにしています。また、一緒に行くスタッフにも、担当の業務分野だけでなく基本的に興味のあるものは全般的に見てもらうようにしています。異なる分野の担当者が見に行くことで、自分だけでは気づかない出展者の良さを見つけることにも繋がります。

Q. SDGsの取り組みについてお聞かせください。

SDGsは宿泊業界でも進めていくべきだと思っています。我々も取り組みを進めているのですが、外務省のホームページにSDGs取り組み企業として掲載いただいていることもあり、社内で関心が高まっています。現在は2項目しか登録をしていただけてませんが、徐々に広げていくことでクリーンな会社として成長していきたいと思っております。
ただ、企業として利益を意識する必要があります。エコを意識したSDGsはコストアップにつながる場合もあるので一概に全てを実施することはできませんが、食材の廃棄ロスを減らすなどできるところから取り組んでいきたいと思います。また、SDGsの普及には、旅館のサービスに対するお客様の意識を変えていく必要もあると思います。コロナ禍も手伝い、少しずつ変わらざるを得ないという意識はお客様の中にも芽生えていらっしゃると思うので、我々も、どこが本当のサービスで、どこが不要なのか見極めていきたいです。

Q. コロナ禍で始めた新たな取り組みについて

一番は業務のマルチタスク化ですね。皿洗いや布団敷きなど、これまで外部の方にお任せしていた業務をスタッフ間で分担することに注力しました。少数精鋭で施設を運営する中で、部署間の壁をどうなくすかには苦心しました。去年の今頃には、私自身が洗い場に入り、どのようにすれば深夜残業にならずに終わらせられるかを考えていました。機械を入れてしまうのは、手っ取り早いですがお金もかかりますので安易に手を出せません。まずはスタッフそれぞれの意識改革に努め、効率の良い運営について実践し、その中でどうしても時間が足りないといったところには、必要があればツールを導入するという風にしております。

Q. 今、現在、運営面での課題はどのようにはどのようなものがありますか。

施設によって、規模も価格帯もお客様も異なりますので、異なる課題を抱えています。それぞれの施設で解決策を見出さなくてはいけないということが、チェーンのホテルさんと我々の異なるところで、大変なところでもあります。その分、いろいろな知恵やノウハウが得られると思っています。また、ホテレスの会場内や商談会で知り合った様々な企業様の製品がドンピシャにマッチするということもあります。

Q. では、備品やシステムに関しても施設ごとに様々な会社とお取引をされているのでしょうか。

そうですね。一元化できないので大変ではありますが、メリットもあります。1社との取引だけでは良い製品やサービスが世の中に出た際に気づけない場合がありますし、様々なメーカーさんと取引をすることで広く知識を持つことができます。「あそこ(海栄館)はいろいろな知識を持っているから、提案内容をよく考えないと・・・」といったような意識を出展者様側にお持ちいただき、いい緊張感を保ちながらお付き合いしていくことが理想だと思います。ホテレスは新しい製品・サービスに出会う場所として活用しています。次回も是非来場したいと思います。

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