コラム

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「外食産業最前線」

大きな役割を果たしたSNSでの情報発信。「インスタライブ」も活用! 炭火はじめ#4

コロナ禍の営業自粛中、ランチ弁当やつまみ料理のテイクアウト販売が好評を博した神奈川・橋本の居酒屋「炭火はじめ」。同店のテイクアウト販売では、「SNSでの情報発信」も大きな役割を果たした。フェイスブックやインスタグラムなどのSNSで、日替わりのランチ弁当の情報などを毎日発信。このSNSの情報を見て買いに来てくれた顧客も多いのだ。SNSで情報を発信する際は、写真だけでなく調理シーンなどの動画もアップし、より興味を持ってもらえるようにした。

今回のコロナ禍での飲食店のテイクアウト販売で、成功した店に共通するポイントの一つになったのが「SNSでの顧客とのつながり」。日頃から、SNSの情報発信を通して顧客とのつながりを築いてきた店は、テイクアウトを始めたことを効果的にPRすることができた。「炭火はじめ」も、まさにそうした成功事例なのである。

さらに、同店はテイクアウトで、従来からの常連客だけでなく、新規客をリピート客にする積極的なアプローチも実施。同店を経営する㈱つきよの公式アプリ「つきよあぷり。」を効果的に活用した。「つきよあぷり。」は、グループ4店舗のお得な情報を得られる公式アプリで、SNSとも連動している。テイクアウトの利用客に、「つきよあぷり。」をダウンロードできるQRコードを載せたカードを配布し、新規客のリピート利用につなげたのである。公式アプリをPRすることで、新規客にグループ店の存在を知ってもらうきっかけにもなった。

また、「炭火はじめ」は、「インスタライブ」も活用。営業自粛の期間中、テイクアウト販売の営業が終わった午後8時くらいから、(株)つきよ取締役の滝柳 心氏と岡田昌也店長がインスタライブによる配信を行った。「二人であれこれと、たわいもない話をするライブ配信ですが、常連のお客様が見てくれました。時には、画面を通してお客様と乾杯するなど、オンライン飲み会のような感じで盛り上がりました」と岡田店長が話すように、配信する本人たちも楽しみながら「お客様とのつながり」を深めたのである。「お客様を元気に!そのために、まずは自分たちが元気に!」。このインスタライブの取り組みにも、そんな同店の経営姿勢と「コロナに負けない戦い方」が象徴されている。

炭火はじめ

神奈川県相模原市緑区橋本3-13
パークスクウェア1F

炭火はじめ

この記事を書いた人

Hitoshi Kametaka
亀高 斉

1992年に(株)旭屋出版に入社し、1997年に飲食店経営専門誌の「月刊近代食堂」編集長に就任。以来17年間、「近代食堂」編集長を務め、中小飲食店から大手企業まで数多くの繁盛店やヒットメニューを取材。2016年に独立し、フリーの企画・編集・ライターとして活動。

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