コラム

東京都港区白金台で結婚式場等を運営する株式会社八芳園は、2020年8月、本館からほど近いプラチナ通り沿いに同社がこれまで手掛けてきた結婚式やコンベンションで培ったノウハウを活かしたポップアップ型イベントスペース「MuSuBu」をオープンさせた。
このイベントスペースが目指すもの、設立の意図について同社代表取締役 長谷晴義氏の談話を交えてご紹介する。

オリンピックを契機に地域産品を東京へ、そして世界へ発信する場としての役割

八芳園は東京オリンピック・パラリンピック開催に先がけて発足した、一般社団法人ホストタウンアピール実行委員会の主幹企業であると同時に、「食」を通してホストタウンとしてのおもてなしと、各地方自治体と連携して日本の魅力を世界に発信する「フードプロデュース」を担当している。
『MuSuBu』は、先に述べた生産地・生産者の価値の創造という理念をベースに、オリンピック・パラリンピックと事前に行われるキャンプ参加者、そして観戦に訪れるインバウンドを対象としてそれぞれの国で作られる食料品と国内各地の優れた農産物を始めとする食品等をコラボレーションさせ、国内外に広く情報発信をしていくことを目指して準備を進めてきた。しかし、開催が1年延期されたこともあり、現在は各地域の美味しい無農薬の野菜など、各地の産品のブランド力を高めるための情報発信や食に関連した商品開発を中心として運営を行っている。

「新型コロナウィルスの影響で都内にある各県のアンテナショップでもリアルでのイベントがなかなか開催しづらい状況になってしまいました。この数ヶ月、やや復調傾向にあるものの現状はまだまだ厳しく、レストランなど外食産業での消費量減少によりせっかく作った農作物を廃棄せざるを得ないケースも多いと聞きます。
また、自治体主催イベント等も無く、プロモーションする場所も機会も少ないと言った状況です。それらを当社の得意分野である調理技術を活用して食材を加工して保存できるようにしたり、オンラインを活用して、生産者と本当に良い農作物を求める方とのマッチングを図るイベントや情報発信をプロデュースして行きたいと思います。」(長谷氏)

『MuSuBu』は決められた使用方法にとらわれず、可変性あるスペースとしてイベントの内容や目的によりレイアウトやプレゼンテーションに使用することができる。
加えて白金台・プラチナ通りというネームバリューを持つロケーションの強みと、八芳園が培ってきたイベントプロデュースのノウハウを融合させ、商品の PR ・商品を通した新しいつながり(コミュニティ)を創造するためのイベントの場の提供と情報発信を提供することが可能だと言う。

「農作物や食品だけでなく、優れた伝統工芸品や製品を作る技術が日本全国に多数あります。しかしながら東京や全国、そして海外に対してどのようにしてアピールをしていいかわからないという自治体や生産者の方がおられます。それらを東京にいる我々が少しでもお手伝いできないかと考えています。
コロナ禍により今年はインバウンドの需要はほぼ無い状況ですが、昨秋開催されたラグビーワールドカップの際も多くのインバウンドがSNSなどの情報をもとに長期間滞在され、広いエリアで日本文化や食文化へ触れる機会がありました。
今後、アフター・コロナを見据えてオンラインでの情報発信も含めてインバウンドの方々が地方にも行きたくなる・行きやすい環境を作っていくことが重要です。
まだまだクリアしなければならないこともありますが、天然資源に恵まれた日本の良さを世界に向けて発信に力を入れてきたいと考えています。」(長谷氏)


株式会社八芳園
代表取締役社長
長谷 晴義

この記事を書いた人

藤原 悟

大手厨房設備機器メーカーの広報・宣伝部門等で28年間勤務した後、独立。
業界紙等への執筆や各種販促ツール等の企画・制作等、多岐にわたって活動中。

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