コラム

「サステナブル」がテーマの注目業態「KOMEDA is □」#3

「サステナブルな空間づくり」でも新たな価値を生み出す!

「プラントベース(食物由来)」の食品は、今、注目度が増している。しかし、一方で、飲食店が使用するには、「仕入れコストの高さ」がネックになっているとも言われる。そうした中、コメダの新業態「KOMEDA is □(コメダイズ)」は、比較的、リーズナブルな価格で、プラントベースのメニューを提供している点でも注目される。

ただ、それでも、一般的なカフェなどに比べれば、全体的なメニュー価格は決して安くはない。価格が多少高くても、利用客に満足してもらえるように「美味しさと食べごたえにこだわった100%プラントベース」のメニュー開発に挑戦しているのが「KOMEDA is □」で、さらに同店は「サステナブルな空間づくり」も特徴にしている。
例えば、店内に設けたシンボルツリーの「再生の木」は、雄大な自然を表現。「地球とくつろぐ」サステナブルな店舗の象徴として2本立てられた「再生の木」は、物流で使われる荷物を載せる荷役台の古材からできている。古材を一枚一枚剥がして裁断したものを重ね合わせることで、木の皮のような風合いを出している。

また、レジカウンターの横の色味の優しい壁は、高千穂の火山灰とコメダ珈琲店で使ったコーヒー粕を用いている。自然素材だけを使い、地層のように層を重ねた「塗り版築」仕上げは、砂利を入れたり鏝(こて)で押さえたりと、一層一層異なる表情を見せる。
他にも、入口付近のフロアタイルは、エコマーク認定された廃ガラスを使用。照明も吹きガラスの制作過程で生まれた廃棄予定のガラスでできたペンダントライトが、落ち着いたデザインでくつろぎを演出している。

このように、メニューから空間まで、「サステナブル」を具現化することで新たな価値を生み出している「KOMEDA is □」。そんな同店の革新性は、店名でも表現されている。「KOMEDA is □」の□は、「コメダで過ごす時間にお客さまが感じる、魅力や価値」を表現。「Komeda is “relaxing” “delicious” “creative” “comfortable”・…等々、その□に入る新しい魅力をどんどんつくっていきたい。くつろぎの幅をもっと広げていきたい」という想いを、□=空欄に込めているという。

環境に配慮した取り組みを、いかに価値のあるものとして消費者に伝えていくか。今、様々な業界で模索されているこのテーマに、真正面から向き合った意欲的な業態と言えるのが「KOMEDA is □」だ。「当社にとっても初めての業態。まだ完成形ではなく、これからさらに進化させたい」(広報担当者)という同店の今後の展開にも大いに注目したい。

KOMEDA is □ 東銀座店(コメダイズ ヒガシギンザテン)
住所:東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア1階
席数:68席
定休日:年中無休 ※年末年始は異なる場合あり
営業時間:7時~23時(ラストオーダー22時30分)
※モーニングサービスは7~11時/アルコール提供は11時~23時
HP:http://komeda-is.com

この記事を書いた人

Hitoshi Kametaka
亀高 斉

1992年に(株)旭屋出版に入社し、1997年に飲食店経営専門誌の「月刊近代食堂」編集長に就任。以来17年間、「近代食堂」編集長を務め、中小飲食店から大手企業まで数多くの繁盛店やヒットメニューを取材。2016年に独立し、フリーの企画・編集・ライターとして活動。

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